今回は夏に多い「カーエアコンのトラブル」についてご紹介します。
先日、お客様からこんな質問がありました。
「最近エアコンの効きが悪くて…。故障でしょうか?」
これ、よくある夏の相談なんです。
「効かない=故障?」と焦ってしまう方もいますが、実際にはちょっとしたことで改善するケースもあります。
今回は、夏に起こりがちなエアコントラブルの見分け方・対処法と修理代の目安をご紹介します。
【STEP1】冷えない=故障?まずは設定の確認を
意外と見落としがちなのが、エアコンの設定ミスや環境要因です。まずは以下3つの“冷えにくくなるシチュエーション”を排除しましょう。
- 設定温度が高めになっていないか?
→「Lo」や18℃まで下げて確認してみましょう。 - 内気循環モードになっているか?
→ 外気導入だと冷房効率が落ちます。 - 渋滞中・アイドリングストップ中ではないか?
→ コンプレッサーが止まる車種では、風がぬるく感じることも。

外気が入ってくるようになっている方が意外と多いので見てみてくださいね。
【STEP2】よくある「軽い不調」と原因
設定に問題がないのに冷えが悪いと感じる場合、次のような可能性があります。
✅ フィルターの目詰まり
- 車内にホコリっぽさや変なニオイがあるなら要チェック。
- 風量が弱くなったり、冷えが悪くなったりします。
- 1〜2年に1回の交換がおすすめ。



フィルターの目詰まりは小さいゴミを吸い込んで起こります。車内をきれいにしておくといいですよ!
✅ ブロアファンの不調
- ブロアファンは、エアコンの風を車内に送るためのモーターです。これが動かなくなると、冷たい空気が出なくなります。
- 「風が全然出ない」「強弱の切り替えが効かない」などが起きたら要注意。
- 異音(ジジジ…など)がある場合も故障のサインです。
✅ エアコンガスの減少
- エアコンガスが減ると聞き効きが悪くなります。
- 最近の車では、ガスが自然に減ることはほとんどありません。
- ガスが減っている場合、補充で回復することも多いですが、やはり漏れがあると再発するので要注意です。
【STEP3】早めに相談すべき症状
次のような場合は、お早めにご相談ください。
- ガスを補充してもすぐガスが減る(漏れの可能性)
- エアコンONで異音がする(コンプレッサー不調かも?)
- 風が出ない(バルブの故障など)
🔧 コンプレッサーってなに?
コンプレッサーは、エアコンガスを圧縮して循環させるポンプのような部品です。
この働きで、ガスが液体から気体に変わるときに冷気が発生します。
コンプレッサーが故障すると、ガスがうまく動かず、まったく冷えなくなることもあります。
【費用の目安】気になる修理代は?
当店の価格の目安をご紹介します。車種によって変動がありますのでご了承ください。
作業内容 | おおよその費用 |
---|---|
ガス補充 | 5,000円程度 |
フィルター交換 | 2,000〜4,000円程度 |
ガス漏れ修理 | 50,000円〜 |
コンプレッサー交換 | 50,000円〜 |
エバポレーター交換 | 100,000円〜 |



エバポレーター交換は時間も費用もかなりかかります。なるべく早く仕事をするよう努力しますが、1週間以上はかかると思ってもらったほうがいいです。
まとめ
夏のエアコン不調についてのまとめです。
- 設定の見直し → 現状のチェックが第一歩
- フィルターやガス補充 → ちょっとしたメンテナンスで改善するケース多数
- 異音・再発・風が出ない → 早めの相談がおすすめ
エアコンの不調は、「自分で対処できるレベル」と「プロの手が必要なレベル」があります。
違和感を感じた時点で早めに点検を受けるのがベストです。
「これって普通? もう修理?」と迷うことがあれば、ぜひお気軽にご相談くださいね。
夏の快適なカーライフをサポートいたします!