2026年6月から、国と気象庁が防災気象情報の“仕組みそのもの”を見直し、名称・分類・段階が新しくなります。
特に九州は 豪雨・河川氾濫・土砂災害のリスクが全国でも高い地域 であり、私たちが生活する北九州エリアも油断はできません。「氾濫特別警報」が新設されることは見逃せませんね。
この記事では、新しい警戒レベルの見方、北九州が特に注意すべき点、そして中古車販売店としてお伝えしたい “車のリスク対策” をまとめました。
社長北九州市に隣接する、中間市や直方市、遠賀郡のみなさんにも参考になる内容です!
1. 新しい防災体系のポイント
2026年6月以降、防災情報は次の4区分+5段階で整理されます。
▼ 災害の4区分
- 大雨・洪水
- 河川氾濫(←新しく「氾濫特別警報」が明示される)
- 土砂災害
- 高潮・高波
▼ 5段階の警戒レベル
| レベル | 内容 | 避難行動 |
|---|---|---|
| 1 | 早期注意情報 | 防災意識を高める |
| 2 | 警戒体制の準備 | 避難準備、予定の見直し |
| 3 | 高齢者等避難 | 早めに避難開始 |
| 4 | 危険警報(新設) | 全員が避難すべき段階 |
| 5 | 特別警報 | すでに災害発生レベル |
レベル3=避難開始のタイミング
レベル5=もう危険が迫っている状況
レベル3と5の “間” を埋める形で、「危険警報(レベル4)」が新設されます。
2. 北九州はなぜ「氾濫特別警報」が重要なのか?
北九州エリアは、実は全国でも “洪水・河川氾濫リスクが高い” と言われています。その理由をご説明します。
▼ 理由
● 狭い土地に川・橋・住宅・道路が密集
● 皿倉山・足立山などから一気に水が下りる地形
● 雨雲が停滞しやすい(バケツをひっくり返したような豪雨が毎年)
● 過去に冠水・氾濫の記録が多数(八幡西区黒崎・小倉南区・門司区)
北九州のハザードマップを見ると、中小河川の氾濫が想定区域に広がっているのが分かります。みなさんの身近にも小さな川があるはずです。
つまり、2026年から導入される氾濫特別警報(レベル5)は、北九州市民にとって 「命に関わる水害の最終警告」 に相当します。



今も多くの高齢の方々がこうした地域で生活しています。どうか、災害情報に注意して、安全第一で行動してください。
3. レベル別:車に関わるリスクと対策
中古車販売店・損保代理店として、ここが最もみなさんに伝えたいところです。


◆ レベル1〜2:早めに備える段階
✔ タイヤの溝と空気圧をチェック(冠水時のスリップ事故対策)
✔ 車検証・保険証券の画像をスマホに保存
✔ ガソリンは 半分以下にしない
◆ レベル3:高齢者等避難
✔ 車を使った避難は レベル3まで!!
✔ 平地の駐車場→高台の駐車場へ移動
✔ 自宅の車庫が低い位置なら、事前に移動する



車に関しては 「動かすのはこのタイミングが最後」 と考えてほしいです。
◆ レベル4:危険警報(新設)
※ここで初めて「全員避難」
🚫 車での移動は原則 禁止レベル になります。
理由:
● 道路冠水は深さ10cmでハンドルが効きにくくなる
● 30cmでエンジンが止まる
● 50cmでドアが開かなくなり、水圧で閉じ込められる
✔ ここでは 車を置いて歩く判断 が命を守る
✔ 浸水しそうな車は、バッテリーをオフ(ショート対策)



水深10㎝は浅いと感じるかもしれません。でも、あっという間に増水します。歩こうにも上手く歩けないので危ないです。
◆ レベル5:特別警報/氾濫特別警報
この段階では 車に触れに行くこと自体が命の危険。
🚫 車の移動は絶対にしない
🚫 車の様子を見に行かない
🚫 浸水車に乗らない(感電や故障のリスク)
✔ ここからは 人命最優先
✔ 車は後でどうにかする!!
4. 車を守るための3つの事前対策
① ハザードマップで「自宅・駐車場の水深」を確認
北九州市は、同じ町内でも10m単位で危険度が変わることがあります。ハザードマップをしっかりチェックしておきましょう。
②冠水道路に近づかないルートを覚えておく
これは覚えておいていただきたいのですが、スマホなどのナビアプリは「冠水道路の回避」が弱いです。
家→会社、家→学校などよく使うルートの危険ポイントをリスト化しておくと安心ですね。


5. 中古車販売店としてのメッセージ
北九州は、台風もさることながら 豪雨と氾濫も要注意 !!
車は生活の足でもあり、災害時には避難手段にもなります。
しかし、
“危険を避けるために車を手放す勇気”
“失った車を再び生活のために取り戻す知恵”
この両方が必要になります。
私たち販売店は、ただ車を売るだけでなく、
お客様の生活と命を守るための情報提供に力を入れていきたいと思っています。



お車の災害への備えも、ぜひお気軽にご相談ください!
6. まとめ
✔ 2026年から防災情報が大きく変わる
✔ 北九州は「氾濫特別警報」が特に重要
✔ 車はレベル3までしか動かさない
✔ レベル4以降は“人命最優先”
✔ 車両保険の水災補償は必須
北九州市に暮らす私たちにとって、
「防災情報のアップデート」は、生活と命を守る大切な知識。
新しい仕組みを正しく理解しながら、日々の備えを整えていきましょう。









